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【宮下奈都さん著】「静かな雨」を読んだ感想

この記事では宮下奈都さん著「静かな雨」を読んだ感想を紹介します。

 「羊と鋼の森」を読んで、宮下奈都さんの他の作品も読んでみたくなって読んでいます。

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「静かな雨」の主人公は「行助(ゆきすけ)」

足が悪くて松葉杖を使っている、ゆきすけが主人公。今年いっぱいで会社をたたむ、と代表に宣告された日に、ものすごく美味しいたいやき(と、たいやきを焼く女性)に出会ってお話が進んでいく。

107ページの中に、ドラマがぎゅっとつまっていて、あっという間に読んでしまいました!

 

「高次脳機能障害」

たいやき屋さんのこよみさんが事故に遭って、3か月間、目を覚まさなくって「高次脳機能障害」という障害が残ってしまう。

高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主にの損傷によって起こされる様々な神経心理学的障害である。主として病理学的な観点よりも厚生労働省による行政上の疾患区分[1][2]として導入された概念であり、異なった原因による複数の疾患が含まれる。それぞれの症状や治療について、詳しくは脳血管障害といった病理学的な観点から論じられる。

引用元:Wikipedia/高次脳機能障害

 

この障害は、globeのKEIKOさんや、料理研究家のケンタロウさんらが高次脳機能障害となって、知った人が多いんじゃないかなぁと思います。私の身近にはなかった障害なので物語を読んでも、テレビドラマにありそうだなぁと思っていました。

テレビドラマって見てないんですけどねっ!

 

たいやき屋さんに入り浸る高校生がリアル

たいやき屋に頻繁に来ている高校生がでてきます。この高校生はきっとこよみさんの事が好きなのかな、と私は思っているけど、ただ単に大人に愚痴を言いたい高校生なのかも、とも思っています。「何のために勉強するんだろう」とか「数学って社会で役に立つの?」とかは私も思ってました!!公式とか全然頭に入りませんでした!

なつかし~ 

心の中の描写

思いが通じなくて些細なことでイライラしたり、先天性なのか、外因性なのかで心が敏感に反応したりする様子が細かく書かれているので、心の中ってこんな風に考えたりするんだなぁって思いました。

私の心の中はもっとぐちゃぐちゃに色んなことを順番関係なくしゃべっている気がするので人にもよるんだろうな、とも思いました。  

 

おわりに

2004年にこの本「静かな雨」は「文學会新人賞 佳作」に入選したそうです。この本は2016年第1刷り発行となっているので本になるまで10年以上もかかったことになります。賞をとってもすぐに本になれないなんて本の世界はよくわからないです。

 

 

 

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