【宮下奈都さん著】「とりあえずウミガメのスープを仕込もう。」を読んだ感想
この記事では宮下奈都さん著「とりあえずウミガメのスープを仕込もう。」を読んだ感想を紹介します。
2011年からESSEで連載していたものを集合した本
「とりあえずウミガメのスープを仕込もう。」は2011年からESSEで連載していたもので、1章~3章まではエッセイとなっていました。最後に「ウミガメのスープ」という短編小説が書かれています。
「まえがき」が書いてあるので、「まえがき」を読んでエッセイ集だったんだ!と知りました。
失敗ポイントを貯めていこう!
1章では「つくること、食べること」が書かれています。1章で私の心に残ったのが、失敗ポイントです。著者の宮下奈都さんのお子さんがめずらしく授業中に手を挙げて答えたけれど、間違えちゃってみんなに笑われた、という失敗に対して「失敗ポイントがたまったね、失敗ポイントが貯まると、ごはんのリクエストができるんだよ。」と励ましていました。とっても素敵!!
失敗ポイントが貯まる!って思って、大人でも失敗を恐れずにチャレンジできたらいいなぁと思いました。
失敗ポイントためるぞ~!!
ハイカラなおばあちゃん
2章では「なんでもない日のごはんとおやつ」で、手作りのアップルパイや、スイカの話、海苔やアジフライの話など普段のごはんやおやつのまつわる事が書いてあります。
3章の「思い出の食べ物」の中ではおばあちゃんの話がでてきて、それがとても楽しかったです!おばあちゃんは片頭痛持ちで、頭痛がすると、インスタントコーヒーをがぶがぶ飲むとか、運動会のお弁当でおにぎりを頼んだのに、焼き海苔をはさんだホットサンドだった!とか。なんてユーモラスなおばあちゃんなんだろうと思いました。おばあちゃんは、ハイカラだった、とも書かれていていいなぁ~と思いました!
私もハイカラになるぞ~!!
「ウミガメのスープ」を読んだ感想
ウミガメのスープって本当にあるのか、例えか何かなのかと思っていました。映画で
「バペットの晩餐会」という映画にウミガメのスープを食べる食卓のシーンがあるそうなのです!
『バベットの晩餐会』(バベットのばんさんかい、原題: Babettes gæstebud, 英題: Babette's Feast)は、1987年に公開されたデンマークのドラマ映画。アイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)の同名小説の映画化作品で、同年度のアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した。
引用元:Wikipedia/バペットの晩餐会
著者の宮下奈都さんは本当にこの映画が好きなんだなぁと思いました。本に書いちゃうくらいだし、私はまだ宮下奈都さんの本を全部読んでいないけどこの本の他にも「ウミガメのスープ」って言葉がでてきています。
そして、この短編は意外にも姉妹の話でした。すっごく良いことがあったのにお祝いのお返しで悩んでいたり、これからの自分が不安になったり。良いことの裏側で不安な事とかが大きくなってしまっている感じがよくわかります。前へ進んでいない時ってどんどん不安が大きくなってしまうんですよね~。私がそうなのでいろいろ思い当たります。
前へ!進もう~~!
もやもやがあるときって誰かに聞いてもらえるとスッキリしたり良いアドバイスがもらえたりしますよね。この短編では妹がアドバイスしてくれていて、すごくいい関係の姉妹だなぁと思いました。
おわりに
この本を読んで気になっていた「ウミガメのスープ」が映画にでてくるものだった、と分かってよかったです!