【本谷有希子さん著】第154回芥川賞受賞「異類婚姻譚」を読んだ感想
この記事では本谷有希子さん著「異類婚姻譚」を読んだ感想を紹介します。
「異類婚姻譚」とは
「異類婚姻譚」とは
異類婚姻譚(いるいこんいんたん)とは、人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称。世界的に分布し、日本においても多く見られる説話類型である。
引用元:Wikipedia/異類婚姻譚
知らなかったーー!「イルイコンインタン」って読み方も分からなかったので勉強になりました!著者の本谷有希子さんが考えた言葉だと思っていたので、自分の無知がはずかしい~。
夫婦が似ないように石を身代わりに
「異類婚姻譚」は、夫と顔が似てきたことを少し気にしている妻が、同じマンションのキタヱさんに相談することから始まる。キタヱさんに夫婦が双子のように食べ物の趣味までそっくりになっているお友達の話をきかされる。その後お友達と再会をしたら、顔が元通りに戻っていた。キタヱさんの勘違いかと思ったら、夫に似た石を自分の身代わりにして顔を元に戻したいう話を聞く。
気持ち悪いなぁと思ったけど、気になって読んじゃいました。キタヱさんは飼い猫の粗相に悩んでいるんだけど、その話を喫茶店とかでしていて食べ物たべながらそんな話をするんだ!ってびっくりしてたら、その後も妻が弟の恋人とうなぎを食べながら、蛇ボールの話していてふにゃっとなってしまいました。
異類婚姻譚の意味をあらかじめ知っていたらまた見方が違ったんだと思いますが、意味を知らずに読んだので、夫の結末にえ?なんで?ってなりました。
町から人がいなくなるお話
<犬たち>は、仕事で冬の山小屋にこもり、犬と一緒に暮らす人の話。ふもとの町に降りて買い物をすると、男に「犬には用心するように」と忠告をうける。過去に町からたくさんの人がいなくなったことと関係しているらしい。
この本の中でとても好きなお話でした!人がいなくなることと犬がどういう関係なのかは詳しく書かれていません。私の想像が膨らみすぎて一人楽しくなりました。
白いふさふさの毛並みの犬に囲まれて眠りたい~!
藁でできた夫
「藁の夫」は夫は藁でできているというお話。妻の車の使い方にイラついて身体から小さい楽器がでてくる。
藁じゃないじゃーん!って思いましたよ。ミニチュア楽器を藁でおおわれているってことだね。よくわからない感じにほっこりしました。藁の夫はミニチュアの楽器を食べているのかなぁ。
ガリガリ!ポロローン!バリバリ
おわりに
「異類婚姻譚」おもしろかったです!表紙もおもしろいですし。この表紙の子は何て名前なんでしょうねぇ。気になります。